
今日もひと風吹いた
風が吹くと涼しい
これが札幌日和
「札幌、暑いやん」
「これぐらいの暑さで… 南国高知の出身らしくないなぁ。体が北海道仕様になったのですか」
「いや ただ単に札幌が暑いのだよ。 ざまに暑い」
「ざまに とは?」
びゅーと 風が吹いた
それで街中をぐるり一周見回したけど
何もない… と立ち止まる
「あれ? 何かあった?」
「これしきの暑さ…」
言葉を噛みしめて再び歩を進める

「東京日和」を小脇に抱えた僕は進路を我が家に向けた
「帰ろう 家へ Go to …」
”我に返るスキマを埋めろ
もう返らないように
もう戻らないように”
「あれ?それ誰の歌だっけ?」
「んーー わからん…
あ あっ トモフスキーだわ そうトモフスキー」
「うおー なまら暑いべ」
「君はちゃんと話を聞きなさい」
んー
今も風が吹いた 我に返る理由は特にない