2010年11月21日

その川の名は”ヤリキレナイ川”といった

つかの間の休日、僕らは車を走らせる

ここは前に来た道

道路脇にはとけかけた雪のかたまり、そのしずくが道路へと流れ出る



そいつを対向車が派手に巻きあげた



ずぶ濡れになった僕らの視界をワイパーが律儀にひらく


「ここはずいぶん雪が残ってる」


そう言ってみるが、助手席で眠っている君に返事はなかった



雲の切れ間からのぞいたわずかな太陽は

水しぶきを浴びた僕らの車をキラキラと照らした




そして

小1時間でたどり着いた世間一般の休日に小川を発見


そこには大きく大きく


”ヤリキレナイ川”と書いてあった



「寂しげな名前や」


PB130560.JPG

堂々とした看板の脇を流れる

小さな小さな川が

わずかな水を南へ南へと運ぶ


PB130561.JPG

その名前とたたずまいに得もいえぬ思いを抱いてしまった僕らは

平らな場所を見つけて

晩餐をひらいた

PB130554.JPG

そのすぐそばを


PB130556.JPG

猫が歩く


「お前もこっちにこないか」


僕らはそう声をかけたのだが彼はこちらを振り向くこともなく


のそのそと


草むらへ消えた


きっと

ヤリキレナイ川の方へ行ってしまったんだろうな





「なにはともあれ 猫はかわいい」

焚き火をいじりながら僕は小さく小さく言った



posted by yuzamurai at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | たびの手帖(Thee 北海道編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。