2011年02月14日

空を泳ぐ

よく空を飛ぶ夢を見る


それもウルトラマンやスーパーマンみたいにかっこよく きーん と飛んでいる

スーパーマン.jpg

のではなく



ちゃんと漕いでる

両手両足を使って

空を漕いでる


それは”泳いでいる”感覚だ


きっと、幼い時分に嫌々スイミングスクールに通った呪縛であろう


そして僕はいつも空から街を俯瞰する







今日も東京のどこかの空を泳いでた


すると真っ白な野球のボールがびゅーんとこちらへ飛んできたので

勢いよくはたき落してやった


そしたら


「ありがとう」と声がする

小学校高学年くらいだろうか? 背の高い女の子がこっちを見上げている


「こんな込み合った東京の住宅街で野球すんのも大変だろう」と僕が言うと


「外野は特に大変」そう言って彼女は汗をぬぐった


ボールが飛んできた先にホームベースとバッターが見える

彼女はどうやらセンターを任されているようだ

住宅が両脇にびっしりと立ち並んだまっすぐの道、その突き当りに

ホームベースがあり、ピッチャーマウンド、セカンドベース、そして彼女の守るセンター

が等間隔にあった


ただ…

ファーストとサード、いやライトもレフトも両側に立ち並ぶ住宅に隠れて見えない…

野球をする上で問題はないのだろうか? 

いや待てよ、そもそもがホーム、ピッチャー、セカンド、センターのみで成り立っ

たスペースのない都会ならではのベースボールなのかもしれない


「空き地がないからかい?東京の街でやるのは大変だ」

そう言った矢先、


キャッチャーの男がファーストに指示を出した

建物で見えないがファーストは存在するようだ


「頑張って、じゃあ」 


彼女はそれには答えず、じっとホームベースの方を見ていた



僕はさっきと同じように空を泳いで

その場を去った






すると今度はライトを守っている少女に会った

まだ、幼稚園児、いや小学1年生くらいか

懸命にボールを追っては投げ返している


「あのおじさん容赦なく打つから大変」と彼女は僕に言った


その視線の先にはバッターボックスに立つ50代くらいの白髪混じりのおじさんが見えた

ホームベース、ファーストベース、彼女の守るライトが真っ直ぐな道で繋がっている…


その他は先ほどと同じく住宅に遮られて見えない

センターの女の子も見えなかった



すると

「あなたは何?王子様?なんで空を飛ぶの?」と彼女が訊く


返答に困った


「お姫様でも探すの?」


その言葉にのっかって


「そうだよ」と答えた


「私は?お姫様じゃない?」


「10年いや20年は早いな。子供だ」そう僕が言うと


「なんだー」と言って野球とは全然関係のない方向へ走っていってしまった


僕はひとり、ライトのポジションに取り残された



まだ、野球は続いている





僕はその場をそっと離れた

目的も目的地もなく空を泳いで


「王子様とは笑える。しかし、王子の姫探しなんて気楽なもんだ。

ただのガールハントではないか」




そこで

ハッと目が覚めた


かなりの寝汗



ここんとこずっと体調が悪く、また熱を出している


だからだろう

おかしな夢をみた





posted by yuzamurai at 19:52| Comment(2) | TrackBack(0) | せつない思い出のような話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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