2011年06月06日

アナーキー料理長 〜史上最大の戦い〜

料理長に1本の電話が入った

義兄からだ


「料理長、鯛を送る」


その短い会話の中に少し危険なにおい(Sっけの強い義兄のおちゃめないたずら)

を感じないでもないわたしだったが、


「ありがたき幸せ 見事さばいてみせます」とお返事した




翌翌日


「料理長、クールな荷物です」


いつも親切な宅急便屋さん、彼は何も知らずの澄んだ瞳で


「デカイですねぇ 重いですねぇ 気をつけて下さい」と言う



「君に会えるのはもしかしたらこれで最後かもしれないな

わたしはこれから… いや… その先はよそう… いつもありがとう」



とにかく来た


鯛5.jpg


開ける前からこの威圧感…


前回のブリとはまた違うオーラが出ている 



「よし、開けよう…」



鯛6.jpg


「鯛だ」


箱におさまりきらない程のサイズ… でかすぎるため尻尾が折れてる


わたしはそいつを

ぐぐぐっと持ち上げまな板(戦場)へ叩きつけた


料理長最初の一撃


やつは無言だ



「しかし…

こいつはずげーなー 7キロって… これほんとに鯛か?」

鯛3.jpg


まな板は全く用を足していない(半分しかのっかってない)


包丁(武器)を取り出す


「おかーさーん 出刃(でば)はないのか? 家には…」


誰の返事も無かった

そう、嫁は仕事に行っていないのだ


料理長は頼りないごく普通の包丁を片手にひるんだ


「どこから、攻めればよい?」


鯛4.jpg


ザクっとエラにぶち刺してみた


”カキン”ちゅう音を出してはじき飛ばされる


「本格的にまずいなぁ」


バルサに立ち向かうコンサドーレ札幌みたいな感じ

たとえが貧相


「ああ とにかくやるしかねぇ」


ザクザクとめげずに包丁を刺していく

ほんとに切れない

どれくらいかかったろう…


やっと

3枚に…


「まじで… めちゃくちゃだ…」わたしに笑顔はなかった


鯛2.jpg


調理場は血の海、うろこや身が飛び散って… 大惨事…





「確実に嫁に消される… 殺される」





殺されるけど…

どうしようもない、やつが規格外なのだ


料理長は限界を感じていた 


「おかーさん だって、うろこ見てみ… このサイズ…


西川きよし師匠のコンタクトレンズぐらいあるよー



ダメだ 今日のわたしはダメだ 表現力に乏しい…」


誰かと話をしたかった

でも誰もいない


孤独な戦いに疲労しきっていた



完全に無表情



その後も

「ぐわわわわわわわわわわわわわわわわわわわー」

ちゅうて何度も鯛の反撃(鋭いひれに刺される)を受けながらも

なんとか…


これ

鯛1.jpg
(ほんの一部である)


笑える


でもこれがほんとの限界


なんだかんだ2時間近く一人闘っていた


手と包丁、そして心はもうぼろぼろだった






血まみれで魚臭い料理長は星を見上げた


「神様(嫁)出刃包丁を下さい

硬くて強い奴

誰にも負けない出刃を…」



料理長は自分の力不足を大きく反省し


明日へのリベンジをお星様に誓った




「翌日出勤したら

なんか魚くさいと言われましたよ義兄さん

風呂入ったのに…

まじで強敵でした 完敗です」




おしまい
ラベル:巨大な鯛
posted by yuzamurai at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | アナーキーな料理長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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