2011年08月31日

街の結婚相談所





「結婚って何さ」




彼女がそう口にした


それは個人に向けられた言葉ではなく、周りにいる不特定多数に向けての言葉だった


「結婚すればいいんでない。すればわかる」


「あんた男いるの?」


「誰?誰?」


「男はいるには… いるけどさ」


「例のあれでしょ?」


「そう、あれ」


「やっぱり あれと切れてなかったのかぁ」



「あれかぁ」



「あんたがそんな遠い目しないでくれる」



「わたしも結婚願望ある。

年齢的に考えてるよ… でも相手が誰だっていいってわけじゃないよね?」

「わたし”も”って

わたしは結婚ってなんだろ?ってだけで願望ってほどでもないよ」


「結婚… 男前」


「この期に及んで、ルックス…」


「顔なんかはどっちが前か後ろかわかればいいのよ」


「そうはいかなくない?」


「顔より、経済力優先。そしてやさしー男がいい」


「やさしー男なんてこの世にいるの?」


「じゃあ、やっぱり収入オンリー?それとも性格?相性?」


「お金はいる」


「最低限でいい、必要」


「欲深くなってはいけない。女も地獄へ落ちます。はい」


「ルックス、お金、性格、相性、ささやかにどれかひとつ… 

どれも決め手に欠ける」


「わからなくなってきた」


「決定力不足を露呈」


「結婚迷子」



「じゃぁ、どうやって相手を決めるの?」






「もう出会いがしらよ がつーんと」






「確かにそうだよねぇ いろいろ考えたり悩んだりしたところでさ…」 


「人生をかけたギャンブルよ」


「そんなのやだ」


「ダメなら、ダメではやく見切りをつける」


「ダメなのと一緒になったらお父さんが泣くし、お母さんがキレる」


「え?おとーさんが泣くの?」



「とにかく…

お父さんが泣かないよな良い男を捕まえるにはどうすればいいと思う?」


「ちなみにおかーさんもキレない良い男かぁ」


「今の男どーすんのよ?」


「うーん」


「それは あれだよ

良い男を捕まえることに必死になるより、

捕まえた男を良い男にする」


「えー そうなの?」


「調教よ。一生調教」


「ええ 一生?」 


「良い男、面倒くさー」


「一生やってかないと、どうにもなんないよ」








「あーあーあー やめた」








聞きたくなくても聞こえてくるそんな会話は


えらくでかい声で彼女がそう締めくくった



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posted by yuzamurai at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | たのしいにっき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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