そして
デヴィットに会った

「は?デヴィット ボウイー?」
「似てる… いや本物だ。紹介しよう、彼がデヴィットだ」
昔、デヴィット(ボウイ)はこう言っていた(これほんと)
「世界は暴力でしか動かない… それは歴史が証明している。
しかし、わたしは信じたい。愛で世界が動くことを。
もしそのような世界が実現するのなら…
わたしは例え掃除屋であろうとなんであろうと、その世界の一部となるだろう」
(たしか…こんな感じだった。これほんと)
まさか、夢を実現させていたとは…
愛国駅で働いてたのか 掃除屋じゃないけど
「あんた少し変」
「あれ? 右隣のお方は?
ミック… ロンソン…」

いや、
違う デヴィットを見ろ ジギーではない…

(ジギーなデヴィットとミック)
そうやってオレが感慨深げにデヴィットと妄想対面していた間に、
若いカップルもいなくなり駅舎内は我が夫婦だけになっていた

デヴィットの思い出が… たくさん…
「早よ、幸福駅行こうや」
嫁がそう言ってオレを現実にかえす
「うむ、わかった」
愛国駅を出る時、もう一度彼の方を振り返った

デヴィット…
似てない
ロックンロールバビロンから抜け出した彼は愛国で就職
「ばさら」
オレ達はデヴィットに別れを告げ愛国駅を後にした
「Starman」David Bowie (嗚呼 ジギーがいてミックがいる)
スターマン
…
ジギー・スターダスト (1972年)

1. 5年間
2. 魂の愛
3. 月世界の白昼夢
4. スターマン
5. イット・エイント・イージー
6. レディ・スターダスト
7. スター
8. 君の意思のままに
9. 屈折する星くず
10. サフラゲット・シティ
11. ロックン・ロールの自殺者
最高のアルバム
あっちへもっていかれる 永遠に有効な一枚
まじです
つづく
ラベル:ミック・ロンソン ジギー・スターダスト