2008年08月04日

リトル・リチャードの呪文

lr2.jpg


うぎぎぎぎ(歯ぎしり)


「サ・サ・サブイ さ・寒いーーー」


言うて 昇天して目が覚めた


そうだ!オレは1492mの高地にいたんだった

(忘れようがないが・・・前日から車で山に来ている)

まだ、夜は完全に明けていない 外は薄暗いが・・・寝ておれん

何か温かいものでもとバーナーに着火した

大きな山が目の前にそびえ立ち

明るくなるにつれ 少しづつ少しづつ その姿を露わにする



「あああ ロックンロール」



こういうのを目の当たりにするとヤッパリ人工的なものじゃ到底かなわ

んなと思う

大きなビルだって、大きな飛行機だって、大きな船だって

自然のでかい山を見ると・・・


以前デカイ船が我が町にやって来た時のこと

家族でそいつを見に出掛けたが

みんなが「凄いね凄いね大きいね」という中

オレだけ「デカイけど山の方がデカイ」といったら無視された


いやぁ 船も確かに凄いけど山にはかなわんべ


などと 一人思い出回想シーンに浸っていたら

白々と夜は明けてた

温かいスープを胃に流し込み、昨夜の飯盒の残り飯をかき込む


「そういやー 雨も上がったな」


スープのおかげで寒さも幾分和らいだ 




さぁ 今日はどこへ行こうか?


問題は金 すでに残金は2千円台に突入 

どう考えてもガソリン以外に使用できん


山にありがとうを告げ さよならする

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燃費の悪い車ではないが、節約節約 下りはほぼニュートラル

快適に下る 景色も抜群だ



山を下れば今度は川が現れる


四万十川だ


川沿いを走り、気になる町や村にあたると車を降り探索した

ある町で鮎釣りのおじさんと話をした

おじさんは橋から竿を出し、器用にポイントポイントに疑似餌を落す

「沢山いますね あのキラキラしてんのが鮎ですか?」

と問うと

「そうだよ 昔はもっともっといたけどなー 最近じゃー 天下の四万

十川ゆーてもこんなもんよ」と冗談ぽく笑った   



この町の中心には長い階段を要する神社があって、いいなーと思い

上がってみた

お参りして 町を見下ろす

さっきの鮎釣りおじさんの姿も見える

神社の奥の方でなにやら掛声がするので行ってみると

学校があり、そのグラウンドを野球少年が走ってた

数えたところ9人に満たない



眺めてたら 通り雨



野球少年に負けじとダッシュで階段を駆け降り、町の中を突っ切った


帰り際、鮎釣りおじさんに「釣れましたかー」と声を掛けると

首を振り

「天下の四万十川よりオレの腕の方の問題かもしれん」と笑った 




また数時間走る

そろそろ 今夜の宿泊地を決めないとなぁ・・・

目ぼしい辺りをグルグル走ってまわっていると

ある温泉地の近くに無料のキャンプ場を探り当てた


素晴らしい! ビビっときた


まずこの環境 

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そして無料


が、アレはなんだ?

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廃校になった地元の小学校! 

そばに立札があり説明書きをよく読んでみるともう30年以上前に廃校に

なっているようだ


もの凄い味が出ている・・・


「こっ・・・この窓ガラスの割れ具合 柱の朽ち方・・・」


中を覗きこむと 教室の後ろに 歴史年表が貼ってある

当然年号は昭和で終わっていた


「ウーム ノスタルジック!」

廃墟好きにはたまらん


しかし、少し・・・怖い オレ 夜耐えられるだろうか


例えば 夜中校庭を走りまわる少年少女がいたら・・・

「おにーさんも一緒に混ぜてくれるかなー」ってほど無邪気ではないし

「間違いなくこの世のものではありませんね でも心配いりません 悪

い霊ではありませんから」などと冷静な分析も出来んし

どーしよー

とりあえずすぐに発車(脱出)できる方向に車を配置し、万が一に備え





夜は更けていく



聴こえてくるのは 川のせせらぎと虫の声


子供の声は聴こえない


イカン!またそのことを考えてしまった!


イカンイカンイカン イカンよー


今夜もまた (ほぼ無理やり)

爆音ロックンロールとアルコールに頼りきった夜



そのうち 眠りについていた


途中尿意で目が覚める


夜中の1時過ぎだ


怖いけど 小便垂れ流すわけにもイカンし・・・

校舎の方を振り向かぬように用をたすのだが、どうも気になる・・・



思いっきり見てしまった



そこに子供はおらず

もう30年前に役目を終えてしまった小学校が月の明かりに浮かんでいた



美しい・・・



などとセンチメンタルな気分には全く浸れず



怖いので車にひっ込んだ



ああ いつものようにリトル・リチャード数えて寝よう



リトル・リチャードが1匹 


じゃない


リトル・リチャードが1人 


リトル・リチャードが2人 


リトル・リチャードが3ピース



リトル・リチャードの3ピースって凄いな



無理やり眠った







ちょーしこいて


朝、ふるちんで2回泳ぎました




こちらもどうぞ

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posted by yuzamurai at 22:11| Comment(2) | TrackBack(0) | たびの手帖(Thee 四国編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
は、廃墟の小学校って一番出るぱたーんですやんか!
よう、泊まりましたね。

それはそうと、湯侍さん高知県なんすね。
江戸あけみと同郷ですね。
Posted by マイト at 2008年08月05日 01:14
廃墟の小学校 怖かったですよ
考えなくてもいいのに
ついついそんなことが頭をよぎり
一人ビビってました

江戸さんとは高知県の中でも出身地がめっちゃご近所です
Posted by yuzamurai at 2008年08月05日 11:33
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