2008年09月30日

傾いた世界

「世の中が歪んで 最近はおかしな事件ばかり起こる」とチーさんが言った


でもそれは

今に始まったことでしょうか

gorugo1.jpg


数年前、私の家の近所のオジサンが事件に巻き込まれました


小さな町の大事件


犯人と間違われたオジサンの自宅兼職場には毎日警察がやってきます

毎日停まっているパトカー


近所の人達も徐々に疑いの目を向けます、当然の成り行きでしょう



「あの事件知ってる?あれはあの 〜 さんが・・・」って感じです






それで社長であるオジサンは従業員に言いました



「お前らもオレを疑っていないか?」と






ところで何故オジサンが疑われたのでしょうか?


するとオジサンは言いました

「事件のもっともカギを握るブツ、犯人が使用した重要な・・・

そのブツの所有者が・・・ 名義がオレだった」と


管理不足と言われればそうかもしれませんが、オジサンが不憫でなりません


警察は次々と新しい情報をオジサンに突きつけます


「あなた 〜 って医者にかかっているでしょう?被害者も同じ医者にかかっています 

そこで被害者に会ってませんか?」


「あなたが 〜 で買ったというそのブツですが・・・ 〜 に確認を取ったところ、

そんな記録はないと」



そんなことが数週間続いたでしょうか


事件は急展開を迎えます


犯人は(当然ですが)別の人物が逮捕された


苦悩の数週間 オジサンの無実がはらされたのです




今でこそオジサンは笑ってその話をしますが、あの時は大変だったでしょう





「チーさん それも世の中が歪んでいるせいですか?」






それとは別にこんな話を読んだ

ある漫画家が公園で担当者とネタを練っていたところ、おまわりさんに職務質問、連行

されかけた話



「どうやって殺すか?」



「射殺?」



そんなぶっそうな打ち合わせをする漫画家と担当者



そんな話、誰だって聴き耳をたててしまうでしょう

おまわりさんは夢中になって話す2人のそばを通りかかり、しばらく聴いていたの

かもしれません




詰め寄るおまわりさんに


「これは、漫画の打ちあわせです 私、ゴルゴ13の作者です」


と言って誤解が解けた

gorugo.jpg

ゴルゴ13の作者 さいとう たかをさんの話です






自分にも似た話があって

学生の頃、土手で友人数人と学校帰り、輪になって話をしてた時のこと

特に決まったテーマがあったわけではなく めまぐるしく話の内容は変わっていく

どの位、そんな話をしたでしょうか・・・


中の一人が眠たいと言って人の輪の中心で寝てしまいました


それでも 僕らは気にせず 白熱した話が続きます 



するとパトカーがやってきた



「ここでイジメとリンチがあるとの通報が入った」と警官が言う

僕らはまだ輪になって話をしていたが

何のことやらサッパリわからない


警官の話を聞いているとどうやら

この場所を通りかかった方(犬の散歩)が輪になって座り込んだ僕らと、その中央に倒

れた少年(本当は寝ているだけ)を目撃


その時の会話内容はこれも偶然、

”もし人を殺したらどこに隠すかとか埋めるとか”

”どうすればバレないとか”

そんなアホ話を

みんながあーでもない、こーでもないとしていた




場所も土手から入り組んだ場所な上に、大きな橋がかかっており昼間でも薄暗い

かなり怪しい雰囲気を醸し出していたのだ



そいつぁ 通報したくもなるだろうが、僕らは全く気がつかなかった



そして物事が混乱した原因の一つに輪の中央で寝ていた友人があるのだが

なんと友人

警察が来た時はちゃんと起きて輪に入って話していた



それで




「なんのことか?」とその寝ていた友人が警官につっかかった




「リンチにした少年(倒れていた少年)を出せ」と警官が友人の顔を叩いた



滑稽である

警官が”リンチされた”と探している少年はたった今自分が叩いた少年であり


「リンチされた少年なんかおらん」と言う友人こそがその少年なのだ


当然、話は一向に噛み合わなかった


ただ、とっさにみんなが捨てたタバコだけは見つかったのだった(しらを切って切り抜けましたが)


この時は 厳重注意、解散で幕を下りた





しかし 喜劇だね


悲しい事件の数だけ、このような滑稽なことも各地で起きているのだろうか


そうだとしたらおまわりさんも大変だ






そういえばオジサンがこう言ってた

「はじめは心に余裕があって、オレが犯人なわけがなかろうとドンッとしてられるが、

連日の警察の訪問で近所の誰かが疑いの目を少しでも持ち始めるとそいつが

みんなに伝染するんだな

オレに接する時の目と態度でわかるんだ。


いや待てよ ・・・ 

まわりが変わったのかな?


それとも


ただ オレが少し病んでたのかもしれんなぁ


とにかく アレは本当におかしな数週間だった」




悲しい事件など無くなればいい



歪んだ世界に傾いた言葉 



「滑稽だね」チーさんがそう言った







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posted by yuzamurai at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ロックンロールな本の研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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