2009年02月28日

宿毛の川

taki.JPG
(うろうろその@あの日の滝…滝裏に小さくずぶ濡れのオレ)


「あなたはよく色々な所にキャンプやなんか遊び行くけん、自然豊かな綺麗な場所

たくさん知ってるやろ?」

と言われた

それで…


言葉に詰まった


綺麗な場所ねぇ どうだかなぁ


今は高知県の宿毛市と言う小さな町を拠点としているから、うろうろするのはその周辺

となる


オレが季節関係なく休みの度にキャンプ道具を積み込んだ車を走らせるのは何の為?



以前東京、千葉に住んでいた頃は

「生まれは高知です」と言うと

「ああ 坂本竜馬、よさこい節… あとなんだっけ 四万十川とか!綺麗なんでしょ?」

と言われた


綺麗かなぁ?



うろうろするのが好きだと言うと今でも

「四万十川とか吉野川ってやっぱり綺麗やろ?」なんて質問を時々受ける

(なんと我が地元の人もそういう人がいる… 近所であるにもかか

わらず、実際の川をきちんと見たことがないのだ…)






確かに四国は結構うろついたので有名な四万十川や吉野川、その支流を中心に色々

見たり泳いだりはしている

siman1.jpg
(うろうろそのA四万十川源流地…ほんとの源流はもっと奥)

yosinogawa.jpg
(うろうろそのB吉野川源流地)


「そうやね 四万十川も吉野川も綺麗やね」などと言ってしまうが


正直に言うと

同じ川であっても

綺麗な場所(主に上流)は綺麗で

汚い場所は汚いが正解であると思う

(上流が綺麗な理由は単純でその周辺に人が住んでいないからだ)




オレは都合よく物事を見ているみたい

汚いものには目をつぶる

記憶に残さないし、話さない

綺麗だったところだけをかいつまんで

「おー 綺麗やったー」とのたまう


四万十川にしてみればオレが知っている範囲で本当に綺麗ですと胸を張って言えるの

は支流の一つ黒尊川だけなんじゃないかな



この川に沿って自転車で走ったり

泳いだり、友人と二度ほどウェーダーを着て川を登ったこともあるが


ほんとうに綺麗だった

amego.jpg
(うろうろそのC黒尊で釣った人生初のアメゴ…小さくて抜群にかわいいぜ)

ジャバ ジャバと何時間も川を登った時の目的はアメゴ釣りだったけれど

実は釣りはどうでもよく

渓谷を まわりの山を 川の流れを 全てを目と体でとらえながら登った 

先を行く友人が

「めっちゃ綺麗やろう? オレ四万十川で仕事をしよるけどよ ここが絶対に

一番綺麗や」と言って振り向いた


間をおいて

「オレもそう思う」と大きな声で友人の背中に言った


「でも観光客はね 四万十川の一番汚い所を川下りしてね 

『綺麗やねー』って帰っていくぞ。

まぁ その一番汚い所でも他の汚れた河川を普段見ている人から見たら、そりゃ

綺麗に映るろうけどね 本当に綺麗な四万十川を知らずに皆帰る」と友人が言った


そうかもね


自転車旅_クロソン.jpg
(うろうろそのD黒尊自転車旅の道中…川登にて)


よく考えたらオレの話す四万十川は

黒尊などの綺麗な部分だけなのである


汚かった話なんて、皆聞きたくもなく会話もはずまないから



一般の人と比べれば趣味であれ、そういった川や自然の状況を目にする機会が多い

オレみたいな人間がそれではイカンのかな


汚いという現実も伝えないと… 話さないと…





冒頭の質問をくれた方がこうも言った

「あなた 松田川はどうよ?」と

そういやぁ

普段のキャンプは少し離れた場所まで行くのでこの家から歩いて数分の川辺で

テントを張ったことはない


ないけど毎日見てるし、年に何度もこの河原で鍋やバーベキューもする


義父や義理の兄には

いつもの場所と言えば通じるほどで

「ここをお前の庭にしてないか」と笑う

年に30日位はここいると思う


毎年泳いでる

正確に言うと川えびを調達するわけだ


でも「もう松田川も汚いね」と答える


そこは正直なところだ

20年〜25年以上前、小さなころからこの川で泳いだが

友人らと昔泳いだその場所も今はもう無理だろう

川岸辺りでえびを突くのが精いっぱい

水の透明度は低い




オレが小学生の頃先生がこう言った

「私の教え子で今年の春、東京の方へ就職した男の子がおるけど面接の時に

自分の田舎を聞かれたと、そしたらその子…

『世間では中村市(現四万十市)に流れる四万十川、四万十川言いますけど 

その隣り町である僕の生まれた宿毛市にも綺麗な川があります

松田川といって 小さな頃からその川で泳いで遊んだんです 

四万十川にも負けません

そんな綺麗な川が流れる町で僕は生まれ育ちました』と

答えたがやって」と話してくれた


あれから20数年



仕事帰りに立ち寄って川辺に座って川を眺めた 


やっぱり

汚いよな


橋を支える柱部分に濁った水が溜まっていた


そこへ木々や泥が引っ掛かり水面で揺れている




綺麗なのはもう記憶の中だけなのかな




母校の校歌で水音清いと歌われた

松田川を眺めながら



そんなことを思っていた



ki.jpg


こんな話もどうぞ

「映画のお話」へ

posted by yuzamurai at 04:27| Comment(2) | TrackBack(0) | たびの手帖(Thee 四国編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アケミの墓参りをしたときなのですが、四万十川下流しかみていないんで、正直綺麗じゃないと思いました。
支流がやっぱり綺麗なんでしょうね。
時間があれば、もう一度高知県に立ち寄ってみたいです。
Posted by マイト at 2009年03月04日 09:49
四万十川も確かに市内に流れ込むあたりからはそれほど綺麗ではないですね
この川に沿って車で走れますのでもしこちらへ来る機会があれば・・・
”下流から上流、源流の旅”などを是非
あとやはり泳いでみると良いかと
Posted by yuzamurai at 2009年03月06日 18:13
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。