遠くに
親子のように並んだ木が見えた

休憩…
とても良い景色ではあるが
当のわたくしはそれどころではなく
ひとり はぁはぁ言ってる 非常に疲れた
折りたたみ自転車でこの広大な丘越えは厳しい
親子の木もそこそこに再出発
目の前に丘が広がる度、これが最後の登りであってほしい
そう願った炎天下

嗚呼
「また、登りだ…」
まだまだ続く丘
汗を拭きつつ そこらかしこに広がる青空を観察
どこまでも 広くスカッと爽やかだ
「なんだか空が近いなー」
いやいや、感心してばかりはいられない
この丘も越えなくてはいけないのだ
春を軽々と飛び越えてしまった北海道の夏の空は果てしなく澄んでいた

ipodが
”ほんの小さなあなたの夢は 思い出だらけ”
そう歌う

遠くには緑と青の境界線
僕らは夏を
はしっている
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