2011年06月25日

野ばらが咲いていました

カムイ岬を望む積丹の浜辺へキャンプにやってきた



「ああ やった 大きな海だ」



むじゃきに泳ぐ


しゃこたん.jpg


まだまだ冷たい海は僕を震え上がらせたが、

海から上がって浴びたシャワーはそれ以上に冷たくて

がたがたと歯を鳴らした



むらさき色したくちびるの僕が

強い風でばたばたとなびくテントに身を寄せる

そこから…

水平線へ沈んでゆく夕陽が見えた



「橙色がうつくしいな…」



ってこともなかった

この日の主役は海でも夕陽でもなく風だったのだから




僕は風に巻かれて酒を飲む 揺られてビール

ウイスキーでごろごろ

そんで

酔っぱらって眠る









”そこには夕日が沈んだ海があった


毎日つく小さな嘘が沈んだ海


星が出て 月がのぼった”



野ばら1.jpg






深夜1時の騒音で目が覚めた


っばっばばばばっばばば 


もの凄い風


面倒な現実


テントが半分潰れてる

完全に寝ぼけた頭だが、ぼーっとしてはいられない状況なので

ハンマーを片手に強風吹き荒れる戦場へ…

風に対抗すべくロープでテンションを加え、ペグをしっかり打ちなおした

あとはメインポールが耐えられるかどうか…

テント内から手で押さえたり足で蹴飛ばしたり援護していたけど、

そんなこっちゃ眠れないので諦めた


とにかく寝る


はるばる来た積丹、意地でも撤収は避ける




明るくなった朝5時、

テントにつぶされ目が覚めた


もう限界だった


風は止むどころかひどくなる一方

撤収だ 海を楽しむどころでない 



テントも裂けてる










「今日はこれでさようなら」









札幌に着いたのは朝7時30分

憂鬱な信号待ち

出勤、通学する人達






海… 風… 昨日の夕焼けベイビー



”あんな顔するだなんてベイビー 何にもいえねえよ”



カーステレオが歌う



僕を追い越して あの娘つれてどこかへ 


野ばら.jpg


ああ


この気持ちは

なんの花にたとえられましょうか







野ばらが咲いてた 




やつれた僕のそばでふわふわと風に揺れてる
posted by yuzamurai at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | たびの手帖(Thee 北海道編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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