小雨の降る中、古いビルへまよいこんだ
表通りでは若い3人組の女性が、
「さいてー、また雨」と言葉とは裏腹に楽しそう
アナーキーな料理長も「あんたのバラード」を力強く口ずさみながら、
その輪にまざりたいのだった

先日、なんてテレビ番組だったか酔っててさだかではないけど、
世良公則氏が汗をかきながらこの歌を熱唱してたのが印象的だった
「暑苦しいほどに熱い」
それで、自分をあたいと呼ぶ燃えるいい女に、あんたと呼ばれてみたいと思った
…
ビルへ一歩踏みいると真昼だというのに全体的に薄暗く、
バルタン星人が出てきそうな雰囲気

“あんたの歌う あの歌を今夜はあたいが歌ってあげる”
エレベーターがどこにあるのかよくわからなかったので
階段であがったり、さがったりしながらビル内を探索
そしたら、
ベティちゃんがいた

ここは古本とビール アダノンキ
古本屋でビールが飲めるという環境はめっちゃすてきだが、
車で来ていた料理長は店内にあるビールを見なかったことにして、古本ばかり見てた
ただ、欲しい本は高くて手が出なかったので、何も買わずに店を出る
“あんたの腕に抱かれたら 今にもあたいはこわれそう”
ビルの外は雨、濡れて帰宅
あんたとあたいに感化された料理長、スープカレーを作った
はじめて作ったスープカレー
気分を出したくてニトリで買った 大きなバケツ
これは果実酒とスパークリングサケ ささやかな贅沢な気分の夜

あんたとあたい
ここまで書いといてなんだが、この話 収拾がつかないね
「とりあえず今ここで 乾杯」
ラベル:アダノンキ
【関連する記事】