1つのドアがあって
入口にも出口にもなる
色んな人がやってきて 色んな理由で出たり入ったりした
そして 誰もいなくなった
ぼくが居るだけだ
その頃から ここにいて
そこから いつも電車が見えた
こんなにも幸せで
こんなにも不幸せな
ぼくはまだ寝ぼけている
目を覚ましたら 貧乏が部屋中にたちこめていた
大変だ 大変だ と急いで立ち上がったら昨日飲んだジンロの空きビン
ふんづけて転んだ
何もない
何にも死ねない 愚か者の戯言
冬が春に変わっても何も変わらなかった
家の前の道を 今日も小学生が下校の時間
雨降り
ポクポクと音をたてる きっと サイズの大きな長ぐつ
もう時間かね
タバコをもみ消し
少しの小銭をポケットに
ギターを抱えて街にでた
4月は まだ 肌寒い
小雨 傘もささずに一人歩いてる
タバコを吹かす そこにもぽつり
ジュッと音をたてる 道路の水たまり
途中コーヒーを買って街ゆく人々を眺めながら一休み
今日も15分で君の家に着くと
君が頭をかきながら出てきた
何よりも完璧だよ
いつもの場所に到着し 腰を下ろす
人通りはまだ少ない
ギターを抱え
今日は喉が痛いなと言って
”たどり着いたらいつも雨降り”を弾き始めた
見知らぬ男が 寒いでしょうと言ってワンカップ2本置いてった
そうだ 昨日 新しい曲が出来たんだ
ええーっと 詞はこれで 2カポ…
お元気ですか
ぼくは相変わらずで 約束も守れず だらしがなく
ずいぶんと月日がたったけれど 君を忘れません
あの時のぼくです
お元気ですか ?
そうだね カッコヨクいこうよと
ぼくが言った 青春狂想曲
その頃から ここにいて
そこから いつも電車が見えた
こちらもどうぞ↓
「ロケンロール!日本の夜明け 偉人達です」へ
「どうしようもなく気になる唄のお話 」へ
【関連する記事】